ロボットスーツはすでに実用化されている。日本ではまだまだ試験段階?
2013年8月9日の記事
世界初のロボットスーツ「HAL」は医療や介護、作業現場で使うように開発された。この記事の時点ではEUが世界で初めてHALを医療機器として流通させている。2015年10月11日現在では日本でもHALを導入する医療機関も出てきている。
HALの使用例
医療現場では患者がリハビリのために使用する。
脳血管障害など脳神経系が障害されると脳からの指令を伝えていた経路が使えなくなるので病気になる前のように上手く歩くことができない。その感覚を掴むためには何度も繰り返すしかない。
障害の程度によるが、繰り返すことで以前使っていた経路が再生する、または違う経路を使って同じ目的の動きができるようになる。
目的の動きを正しくスムーズに行うためのサポートをするのがHALによるリハビリだ。回復すればロボットスーツを使わなくても歩けるようになる可能性が高い。
介護、福祉の現場では施設利用者が歩くために使う。高齢のため歩くための筋力が不足しているとか下肢に障がいがある人の自立支援をするのが目的だ。
HALを使うことで自分の足で歩いているという感覚を体験できるのはとても嬉しいことだと思う。障がいを持っている人でも自分の足で歩くことができるというのは大きな希望になるからだ。
また介護現場では介護職員が腰を痛めないように体を動かす補助をする。建設現場で重い物を運ぶ時にも活躍する。
脳からの電気信号を感知
身体を動かすとき、脳から筋肉へ神経を通してさまざまな信号が送られています。その信号は“生体電位信号”として、皮膚表面に漏れ出ています。
HAL®医療用(下肢タイプ)は、装着者の“生体電位信号”を読み取り、それに応じて下肢を補助し、装着者自身の脚での、歩行や立ち座りをアシストします。
引用-HAL公式ページより
脳が意識すると微弱な電気信号がでるからそれを感知してしてサポートする。
歩きたいと思うだけで歩ける。エヴァンゲリオンの技術だな。
HALのレンタル費用
これは下肢のHALのレンタル料。余裕のある企業なら導入できそうだけど、街の中でロボットスーツを着用した人をみるのはもう少し先になりそうなお値段。
日本でもロボットスーツの導入は進んでいる
空港や建設などの作業現場、病院や介護施設でもどんどん取り入れられている。体の負担が軽くなるなら力の弱い人や女性にもできる仕事が増えるし、長く働くことができるようになるだろう。
ロボットスーツはサイバーダインのHALだけでなく、パナソニックやニトリグループも開発しているとのことで今後競争されて品質も上がって行くことに期待ができる。
ロボットをうまくつかって生活が便利になるなら大歓迎だ。